2021.01.17
ってことで見る機会を伺っていたけど
早稲田松竹にかかるってことで、
一も二もなく見に行った。
山岳地帯の実景がかなり見事に撮られていて圧倒される。
こんな山奥までドーリー(移動撮影用のレール)運んだの、
大変そうだな・・・。
意外と制作費あったんかな?さすが80年代・・・
なんて思ってしまうが、
それはともかくにじみ出るストイシズムに
骨太なドキュメンタル感を期待したものの
撮り方は結構劇映画的。
悪く言えば作為的。
聾唖のお兄ちゃんは毅然とした時と
癇癪起こしてる時がきれいに分離しすぎてて
「いかにも」な演技になってしまっている。
風景、自然がすごすぎて、そこに映る人間の
不自然さが際立ってしまうというか。
テーマの取り方も論理的すぎて、キレイすぎるように感じた。
どうしても「アート気取りの監督が好景気の予算で芸術家ぶってみました」
という印象が拭えなかったけど
それは日本でロスジェネとか言われてる
(要するにカネがない世代の)
僕の逆恨みかもしれない。(友野)